第七回 点訳技術講習会
平成15年2月20日(木)
点訳技術講習会(後期) 第七回 レポート
本日の講習では、特別なことを教わった気がしなかった。なるほど、ここに来て、集中的に、パソコン入力に対しての慣れを目的にしているカリキュラムである。細かいところではあるが、コピー&ペーストや、文章の挿入・分割などである。基本的な操作に関しては、ワープロソフトとそう違わないのであるが、この「WIN-BES」 、本の編集などに重きを置いたソフトとなっているため、便利な機能が備わっている。
目次指定が出来たり、表紙作成が出来るのだ。その他にも、点字ならではなのだが、行頭の空欄の検索を行うのだ。どういうことかというと、点字での文書入力の際、表題や段落、その他の表記においても、ルールが統一されている点を利用したもので、通常の文だと二枡空けで書き始めるのだが、段落や、見出しなどの場合、その重要性から、大見出しほど(二枡単位で)行頭が下がるのだ。われわれが使うようなソフトでも、ページダウン・アップというのはあるが、この場合の構成では、すでにページは出来上がる本(規定)用になっているため、ページはそのままページの意味となる。探し出すときなどには、段落ごとに見つけ出せるのは非常に便利な機能である。先に述べた、目次作成機能もたいしたものだ。現在、マガタマでは、春から(3月から)のメニュー変更に伴い、点字のメニューも急ピッチで進めているところで、その項目ごとに目次が取れる作業を簡単に出来る。食べ物はどの辺りにあるのか、どのような飲み物があるのか、を探し出すのに想像以上に活用されるのであろう。嬉しい機能だ。
なんだかんだといっている間に、前期では復習すら間々ならぬ状態であったが、後期にはいて、意外とこなしてきている気がする。メニューの件もあり、更に日常に近いものを点字かすることで、新たな発見はたくさんある。おそらく、間違いは多いだろうが、出来る限り見直してから、講習会に持っていって、チェックしていただくことになっている。
現在も店内においては、私自身が点字板を使って打ち込んだものがある。恥ずかしい気もするが、まずは、ないよりいいだろうという程度のものだ。今手掛けているのは、そんなわけには行かない。これからの、点字に関してのお手伝いを考えている今、ある意味において、プロ意識がないと、決して上達するものではなく、それはすなわち、役に立たないものに時間を費やす結果なのだ。良い機会なので、ほんとよかったと考えよう! 点字の出力に関しては、盲人文化センターに依頼することを了解していただいたので、安心である。費用はもちろんかかるのだが、最後までパソコンにおいて修正・訂正が出来るので、心強いシステムなのだ。メニューの後は、今のところ、急に手掛けたいものはないのだが、将来的には、実際に困っているだろうと思える点を追求したものに対して、こだわりをもてる存在でありたいと考える。
(つづく)