第六回 点訳技術講習会

平成14年11月 7日(木)
2002年度点訳技術講習会 第六回 レポート

 私事、体調を崩してしまい、今回の宿題はできずに出席した。
  前回に引き続き、間違いやすい分かち書きというテーマで教わることとなった。文節毎とはいえ、多様に用いられる日本語の言い回しは、一種のスラングである。
文化の上で形成されたのであろうか、それは暗号のようなもので、ひとつの動詞で終わればいいところを、敬語や打消しなどを用いて、本来の意味さえも大きく変えてしまう。特にこの講習会で気付かされたのは、日本語の中に意味を持たない語や音あわせのように使われる後が多いということ。
  単純に、その言葉のまま点字に移し並べることまではできるが、もし文節での分け方がなければ、何を言ってるのかさえも読めなくなる。私たちが日常使っている言葉のように、問題なく分けるまでにいたることは、慣れるしかないようだ。本来の意味を理解して、それを伝えることを念頭に入れて考えるに、その付属的な語は、ほとんどが分ける必要のないものと考える。
  大分類を理解しないうちには、例外を含む分類はさらにややこしく思えるだけであろう。そのように考えることになって、分かち書きについて、少しは理解できる気がしてきた。

 先週の形式名詞もなんとなくであるが理解できる。 続いて今回は、補助動詞、補助形容詞、指示語に付いて習うこととなった。

補助動詞は、動詞の一部であり、分ける必要がない。
「行ってみる」などがそうである。
補助形容詞「ない」について、
「無理なく」
*(も)(は)を入れてもおかしくない場合はこれにあたる。「無理(も)なく」
指示語は、「こそあど」言葉。
代名詞としての これ、それ、あれ、どれ
副詞としての  こう、そう、ああ、どう
連体詞としての この、その、あの、どの  
  例外として、そのうえ(=更に)などはきらない。
やはりややこしいところであり、時間をかけて、なれないといけない。

 今回の新しく習うところは、これくらいである。残りの時間を使って、点字を読む練習となった。
一人ずつ順番に声を出して読んでいくのだが、その四頁にいたる点字の文には、間違いが沢山入れられており、それを指摘しながら、進むということであった。
読みにいたっては、出席されている方々は、レベルが高いと講師の方が言われてたとおり、皆さん、すらすら読めているので、焦りを感じた。私も何とか時間をかけながら読んだ。間違いがあるとは意識のないまま、読みきった。間違いをみなで指摘した結果、なぜ私が読めたかが不思議な箇所がいくつか出てきた。見事にだまされてた。他の方の読んでおられるときには、間違いが全部とまでは行かないが、指摘できたが、いざ自分の場合は何とも情けないものである。この練習にて、注意しなければならない点についておさらいが必要である。
まずは、単純なことであるが、紙の裏からの点字書きであるため、左右を逆にしてしまうということである。次に、左右どちらかによった点がある場合や、空がある場合に、意外とずれた点に気づかないものである。後は、数字のあと「あ」「ら」行のときは、つなぎ符を用い、それ以外では、空けずに続けて書く。単位の場合はひと続きに書く。相反して、アルファベットの場合は、一マスあける。 分かち書きの間違いにいたるまで含めると、沢山ありすぎる。そんなに意識のないままに読んでしまっているのも恐ろしいものである。一巡し、残り半分くらいのところで時間となったため、各自で宿題となった。

用いられる文章や宿題も、日常使われる言い回しになってきて、点訳するのに、ややこしくなってきている。

(宿題)
*声を出して点字を読む。間違いを指摘する。
*15の文章を点訳する。
*先週の宿題、未提出分を仕上げる。

(つづく)