第五回 点訳技術講習会

平成14年10月31日(木)
2002年度点訳技術講習会 第五回 レポート

 本日は、始まるとすぐにテストが行われた。
  問題自体はそれほどボリュームのあるものではなく、少し苦手としている数字、外字もなかったので、安心した。ただし、「ず」、「づ」などは、やはり完全でないので、うろたえる。

 このテストの後、前回までの講習で、特に間違いやすいということで、復習となった。
  数字とアルファベット表記のおさらいだ。事実上、従来の二倍のスピードでこなしているらしい講習で、(要は、半分の期間で)点字を習得するというのは、私たち受講生にとっては、どれほどのものなのかが理解できないが、頭に入っていく量を考えれば、それは相当なものだ。
まったく経験のない自分にとっては、ただただ早すぎるーっ!とはいうものの、時間というのは恐ろしいもので、作ればできる。作ろうとすれば、それで、何とかなるものだ。さあ、いつものように、復習の意味を踏まえて、戻ることにしよう。

 まずは、数字の表記。前回から重複する点は多いが、実際分かっていないので、しょうがない。簡単なところは、ここではとばすとして、間違いやすいものを書き出してみる。
  1,234,567,890 数12オク空数3456マン空数7890
  1千万人     数1センマンニン
  12.3       数12少数符3 このとき3の前に数符はいらない
  1/5        数5ブンノ空数1
よく使われている言い回しとしての数字
  2、3       数2数3
  14、5      数14数5
  七、八百    数7数800
  三百五、六十 数300空数5数60
  数千       スーセン
  百数十     数100空スージュー
  数十匹     スージュッピキ
つなぎ符を用いる場合
ア行・ラ行の助詞、助動詞が続く場合は、第一つなぎ符を用いる。
  3へ進む     数3つなぎ符エ空ススム
  200らしい    数200つなぎ符ラシイ
  100円     数100つなぎ符エン
数的要素がある場合は、数符を用いる。
そうでない場合は仮名書きとなる。
固有名詞の場合は仮名書きとなる
和語読みの場合は、仮名書きとなる
  三泊四日    数3パク空ヨッカ
  十月十日    数10ガツ空トオカ
  数は、沢山の使い方がある。まずは、表記の仕方を覚え、間違わぬこと。空けるところ、つなぎ符、数符の反復などである。それをマスターした上で、実際に読んでみて、和語読みする場合のほとんどが仮名書きとなる。次に固有名詞であるか判断し、最終にそれが数的要素があるかどうかを判断する。

 アルファベットの場合の注意点は、後ろに仮名がくる場合である。
  後ろに仮名がついて一語になっている場合はつなぎ符を用いて、後ろに助詞、助動詞が続くときは、一マスあける。
  A型       外字符 大文字符 A つなぎ符 ガタ
  X線       外字符 大文字符 X つなぎ符 セン
  Aは        外字符 大文字符 A 空 ワ
  OLだった     外字符 大文字符 大文字符 OL 空 ガタ

 まだまだ理解したとはいえないが、感覚で覚えるまで読むことや、書くに至っては、とにかく数をこなさなければならない。
  復習はここまでで、分かち書きに戻ることとなった。

 前回、基本としての分かち書きを習ったが、間違いやすいものとして、形容名詞をあげて説明があった。
  その扱いは助詞、助動詞のようであるが、表記的には名詞となるため、自立語となるので、前で区切って書く。

 今回のは、特に何がなんだかその違いがよくわからない。実に、いまだに分からない。今までだと、なんとなくは理解できっていたが、ここへきてその文節が助詞、助動詞がとか言う意識のないままのものを追求していくわけである。
これはこのようにXXXだからXXX、XXXのときはXXXといったルールのために必要なわけ方であるから理解せねばならない。
  確かに、意識していないところで、文字を点字で表すことは大分とできるようになったと思うが、実際、それが読み手側において、読みやすいか、理解しやすいかを考えると答えはNOである。そのために分かち書きのルールは必要となる。“ただなんとなく”がルールにいたるまでは、さらに打ち込む必要がありそうだ。

 次回の分かち書きの講習までが、難しいとされる。頑張らねば…。

(宿題)
*練習問題を分かち書きにする。点字とてらして答え合わせをする。
*12個の墨字文を点訳する(分かち書きに注意)

(つづく)