広島県庄原市川北地区 豪雨水害ボランティア 参加
先週に引き続き、豪雨水害復興支援に参加してきました。災害救助法が適用されたもう一つの町、庄原市での活動です。山陽小野田市では、広範囲にわたり川の決壊による街全体が浸水したような印象があったが、ここ川北町は、山の地滑りによる多くの流木が混じる土石流が川沿いの民家をなぎ倒していったようだ。水害の緊急事態発生から十日程たった本日現在においても無残な爪痕をみることとなった。
事前にボランティアセンターに問い合わせた時に、係りの方のお話を聞くうち、居ても立ってもおられず、片道300キロの道のりを走らせていた。少し早目にたどり着いたため、庄原市を散策してみたが、どこも被害は見受けられない。センターが開いたので、早速伺うと、一極集中での豪雨を受けた川北町が惨事にあったとのこと。
8時半になり、班に振り分けられ、地元の社協を中心としたボランティアの方々に連れられて10分ほどで現場に到着。
前日に行方不明であった住民の御一人の捜査打ち切りが決定され、自衛隊主体の作業から、土木作業員による再発防止・緊急復興へと急きょ進められており、その奥手の集落で山の麓の民家で、家財搬出、整理、農機具洗い出しなどが私たちの主だった作業となった。
作業自体は、これまでのボランティアによる活動により比較的負担の重いものではなかったが、これは、一軒の民家に限った話で、川の上の方へ行くほど、河原の原型が確認できないほど広範囲に流木や土砂が乱れ、家屋の倒壊や電気の断線、橋の崩落…、これまで参加した復興作業の中でもかなりひどい部類に入るほど、地獄絵とかした自然の猛威に驚嘆した。
場所が場所だけに多くの人が入って作業できる環境ではないので、作業ボランティアの人員はどうしても限られた人数となっている。倒壊、半倒壊の民家も多いため、一般ボランティアの作業は、少数による地道になるものと考えられる。
今回は稀にみる局地的豪雨であったとはいえ、今後の対策は、自治ぐるみでの対応が必須であろう。
(HICO)