東日本大震災ボランティア 8th(石巻市十八成浜)参加

鎮魂の想いのお盆に東北ボランティアを受付している場所は少ない。
初盆を少しでも気持ち良く過ごして頂ければとの想いから向かうことにした。
愛知ボランティアセンター主催の0泊3日の弾丸ツアーというもので十二日の夕方に名古屋を出発し宮城県の牡鹿半島十八成浜で瓦礫撤去の作業後、泊まらないで戻って来るというもの。

名古屋駅から地下鉄を乗り継いで東別院を下車、集合場所に着くと、既に人だかりであった。この日集まったのは二百人程で五台のバスで現地に向かうという。
それほど大きくはない集落なのだが、入り組んだリアス式海岸で震源地にもっとも近いこともあり、相当の被害を被った場所。更に、被災地として大きく取り上げられた石巻の奥に位置する事もあり、物資やボランティアとも支援が市街地で滞ったことも復旧に遅れが要因であった。
五月以降、愛知のボラセンが入っているが、役所の対応が遅れて重機が入っていないこともあり、いまだ多くの人員が必要とされている。


夜の七時過ぎに名古屋を出発した。ある程度は予測されたことだが、早速渋滞。
明方六時頃、まだ関東エリアを走行中、ウトウトしていたところに、嫁さんから電話が入る。一瞬、嫌な予感。
十四年寄り添った愛犬タロウが逝った。

その後の事は、あまり記憶がない。
戻るに戻れなくやるせないわたしに、嫁さんがいま出来る事をして、戻れそうになったら戻って来て…と。

複雑な心境のまま、タロウは理解してくれると自分に言い聞かせる。

東北道も渋滞。どうする事もなく、二十二時間後の午后五時に十八成浜に到着。
時間は遅いが少しだけ作業にかかるという。暗くなるまで、沢山の瓦礫を撤去した。
全てを失った住民の方のお話にこれまでと違った気持ちになった。

夜中の十二時に現地を出発。
帰りは渋滞にならず、昼一時に東別院に到着。名古屋から急いで大阪に戻る。

これまで八回、東北へのボランティアに出向いたが、ここで一つの区切りにしたい。
あまりにも多くの出来事に整理する時間がいりそうだ。
ただ、皆さんがんばっぺです。

愛知ボランティアセンター 当日の記事

(HICO)