佐用町災害ボランティア 参加
本日、豪雨災害にあった兵庫県佐用町に出向きました。
先週、防府への行き帰りにかなりの雨が降っていたのを新幹線の車窓から確認できていたのが、まさかこんな惨事を招いたことに驚嘆。9日に帰宅して、疲れた体を癒す間もなくニュースで飛び込んできた映像にいてもたってもいられず、日にち調整の結果、神戸からでるボランティアバス便乗させていただくこととなりました。
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先週と同じ5時17分の玉造から電車に乗り、JR神戸駅前の 「ひょうごボランタリープラザ」に集合。7時に3台のバスで出て、佐用町に9時過ぎ到着。手際の良いスタッフのもと、直ぐにマッチング。
今回は、23人の巨大なチーム編成で組まれたが、その理由がわかるのに時間は要らなかった。ボランティアセンターから歩くこと約5分で、現場に到着すると、・・・とにかくひどい。普段は数十センチの用水路のような川には、冷蔵庫が数台、システムキッチンやストーブ、数十枚の泥まみれの畳。当然、枝とよべるサイズから丸太、そして倒れたブロックフェンスが山積みの状態。一週間が経とうとするその光景に異臭が加わるというスペシャルな状態に、大人数とはいえ少したじろいだが、気が付けば各自が率先して作業に取り組んでいた。
いつも思うことに、見知らぬもの同士が直ぐに統合した力を発揮できるのは素晴らしいことである。
5分も立たなぬ間に皆が泥だらけとなっていた。仲間と呼べる一日限りの同志たちは、目的意識が明確であるため、助けを求める声が出る前に、自然と手が差し伸べられて、無数の流れを生み出すことが出来る。
救援を求める民家の要望を基本に、誰もが大胆な動きと繊細な配慮を迅速に対処することができる、素晴らしい人たちが集まった班であった。
午前中には、台車が行き来できる路地が現れ、川に流れが戻ってきた。昼食をとり、休憩をとっていたところの前の民家の方が声をかけてくれた。「御苦労様です。」というその言葉が、このような光景を見て考えるとやはりむずがゆい。出来る限り作業に止まることなく、地の方と会話をするように心掛けている私は、いつもながらに休憩時間にそのときの様子を聞かせていただいた。
地形に合わせて蛇行する川の形状により氾濫しやすいようで、隣接する集落では、危険性が常にあるとのこと。今回は、急激に増水したために被害が大きかったらしい。二メートルを越える浸水災害も初めてで、完全復旧は見込めそうもないと落胆しておられた。時間はかかる。
午後から少し雨が降ったが、逆に気持ちよく作業がはかどり、3時半頃には作業に区切りをつけることが出来た。
家の人には喜んでもらえたようでひと安心。
まだまだ同じ状況の民家は沢山あると考えられるので、ボランティアの皆さんの力で、少しでも早く復旧復興が進めばと切に願います。
佐用町災害ボランティアセンター