愛知県岡崎市 8.28愛知県集中豪雨災害 ボランティア参加

日本中で100ミリを超える記録的な豪雨にみまわれ、各地で多数の床上浸水や家屋倒壊の被害が発生。特に被害が多くみられる愛知県岡崎市にてボランティア募集があり、県内在住者の対象ではあったが出向くことにした。
能登半島地震1
鶴橋発アーバンライナーで名古屋、その後乗り継ぎ、東岡崎駅に着いたのは午前9時前、徒歩約15分で岡崎福祉会館に到着した。
受付には既に多くの方(約400名)が集まっており、申込受付を済ませるにもかなりの時間を要する。職員の方からの指示を待つこと1時間以上動きが見られない。動き出したのは、住民のお手伝いということではなく、ボランティア要請のチラシ配布に多くの方が担当することに。11時前になり、少しずつボランティア要請が本部に届けられてきた。
実際のところ、前日までの雨のため危険を伴う復旧作業は滞り、住民からの要請もやっとの晴れた本日から本部によせられてきている。

ボランティア申請した先は、川沿いの一軒家(伊賀7丁目)で泥かきと家財搬出の作業。マイクロバスで11時半頃に到着し、作業を開始。川の氾濫により沢山の水と泥を含んだ荷物を近くの空き地まで移動される作業は、暑さも交えてかなりの重労働であった。
この辺りは、よく川が氾濫するが今回のは想定外とのこと。実際に近くの新築のほとんどが、1メートルほど床上げして建てられているが、壁に残る水害の跡からみれば、洪水被害の物悲しさを垣間見ることができる。多くの車は水没して、修理業者が着ていたが使い物にはならないようだ。
住民の失った資産や思い出など、運び出す荷物を見るだけで、かなりの落胆は想像はつく。御手伝いしていつも感じることだが、皆さんは我々に優しく気遣ってくれるのがとても印象的だ。
作業は一時間半ほどで終わり、迎えのバスが来るまで、その氾濫したという川沿いで待つことにした。猛威を振るったその川岸は、何もなかったかのように水量も落ちついており、爽やかな風を運んでくる。予報を反した晴天での作業の後、木陰は最高に気持ちの良いものだ。

午後1時半頃、本部に戻り作業報告の後、2時前には解散となった。
帰路、振り返った岡崎福祉会館及び市役所の建物は、町並みと似つかわしくないほどにきれいで立派であったことが非常に印象的であった。

作業報告や本部に貼られた住民からの要請からみると今後しばらくはボランティアも必要になってくると思われます。
あと、気になったことで、職員は妙に落ち着いており、ボランティアで来られる方たちとの温度差を感じられますがこんなものでしょう。途中、ビデオ撮影やカメラ撮影やなんやで、役所の人たち数人単位で、記録のために無駄とも思われるほどの行為を一生懸命されておられます。休みの日に出てきて、頑張って仕事されているのだと感じました・・・。

また何かあれば参加したいと思います。


岡崎市災害対策本部から被害に関するお知らせ
8月31日(土) 午後5 時 現在

■ 被害 の状況
・30日午後9時30分以降、新たな被害の発生はありません。

・小呂川(溢水)、伊賀川( 護岸崩壊)、更沙川(一部崩壊)、前田川(決壊)、竜泉寺川(落橋【三河橋】)、鹿乗川(内水氾濫【筒針町地内】) 、占部川(溢水)、砂川(溢水)
・床上/620、床下/705、道路冠水/41、道路損壊/36、土砂崩れ/17、救助要請/22、水稲・大豆等作物冠水/719.2ha

■その他
・死亡/2人 76歳女性(伊賀町)、80歳女性(城北町)
※行方不明になっていた80歳女性(城北町)は、日間賀島にて遺体で発見されました。
・捜索願が出ていた2人は、警察により無事であることが確認されました。
・避難所の状況/避難所は市内に1カ所設置中。南部市民センター分館に2世帯4人が避難中。
・災害ボランティア登録数/コーディネーター73人、ボランティア397人。

【問い合わせ】 岡崎市災害対策本部 ℡0564-23-6553