鳥取地震災害ボランティア参加
鳥取地震の災害ボランティアへ出向いた。ちょうど前日に東北で大きな地震があり、気がかりなこともあったが山陰に向かう。
天気予報では当日は寒波に加えて雨が残る予想。初めての場所だけに少し早目の夜中に大阪を発ち、少し手前の道の駅はわいにて、暴風雨のなか仮眠をとった。
寒さで目が覚め、身支度をしてボラセンへ向かう。
9時受付開始に8時過ぎには到着。雨風は止みそうにない。ラジオ体操の後、経緯の説明を受けて挙手性のコーディネート。雨の中だが多くの方が参加していたので、早めに手を挙げて班分けに加わる。
発災からひと月を過ぎたこともあって、どこも同じであるが比較的年配の率が高く、地元の方、東京、広島などから参加された6名で構成となり、民家の庭の雑務。早速資材を軽トラにつみ、乗用車一台と現場に向かう。現場は震源地にほど近い小学校横の民家で、池のほとりにある灯篭が崩れるなどして石の移動が主な作業。まずは庭から飛び出て側溝にはまった石をもとの場所に戻す。続いて、灯篭の石。池に入って数個を元に戻すが割れやかけがみられて元の状態にはいかない。その他いずれの石も微妙に地盤が崩れるなどしてもとある場所に固定し辛い状況に、業者さんへ託すことで納得いただいて作業終了。雨の中、池に入っての作業はさすがに寒い。とはいえせっかくの限られた日程なので、すぐさまセンターに戻り、次の依頼を待つことに。雨の影響もあってか、ひと月を過ぎたこともあってか、依頼はそれほどないように感じ取れる。
しばらくして依頼があった。
6人が編成となってブロック塀の解体作業、早速現場へ。約5メートルほどでなかなかの重労働が予想される。ところが編成チームは皆さんベテランぞろいで、小一時間で済ませることができた。熊本ではこの作業にあたる機会も多く、この現場で手慣れた状況に息もあって、片付けに至るまで気持ちの良い作業だったと言えよう。久々のハンマー作業に筋肉痛は致し方ない。
昼を回り、この日の作業は終了を迎えた。
昼
からは少し観光も考えたが、ちょうどボラセンにてブルーシートの張り方研修会が催されるとのこと。こんな機会はめったにないので、参加することに。
講師は、コミサポひろしま(ルーフエンジェルズ)代表の小玉さん。広島、常総、熊本と災害時に屋根のブルーシート張りを支援している頼もしい方である。応急的処置とはいえ、実践に基いた中身のある研修会。熊本の夏と鳥取の冬、応用は違えど、基本的な注意事項は非常に参考になった。
倉吉では作業依頼は少なくなってきているようだが、まだ不安視している方も多く、心のケアに学生を中心として活動の意向がみられる。この日も十数人の学生さんたちが各家庭を回り、その報告が行われているのを少し見させていただいたが、非常に頼もしい。
倉吉、鳥取は海がきれいで、温泉があり、魚がうまい。松葉ガニは少しお高いが、また観光にでも。(HICO)