西伊豆町水害支援参加

Nishiidu_20130723_01 先週末(7月18-19日)、西伊豆を襲った豪雨。
床上浸水などの被害が想定外に大きかったため、災害ボランティアセンターが創設。早速、お手伝いすべく交通手段を模索して、出向くことにした。
いつも通りの限られた時間のため、阿倍野から夜行バスで早朝に沼津に着き、レンタカーで70kmほど伊豆半島の山中を走り、西伊豆仁科という場所に位置するボラセンに、集合時間を30分遅れの9時に辿り着いた。
センターのネットによる呼びかけもあり、コーディネートの順番がかなり待たれるほどの大人数が駆けつけており、何とかその中に潜り込むことができた。
Nishiidu_20130723_02Nishiidu_20130723_03 挙手すること約30分、ようやく三名のグループで作業を言い渡された。当日ご一緒した方は以下のお二人。
お一人は地元の漁師さん。130tの船で今は主にサバを水揚げているそうだ。地元の惨事に、いても立ってもいられず、漁を休んで本日参加とのこと。もう人方は沼津の方で、長年地元タクシー業界の役員として手腕を発揮されておられた方。今回で二度目の参加。

早速、貸与いただいたジョレンやスコップ、てみ、そして土のう袋を車に積み込み、現場に向かうことにした。
車で走ること10分、田子という場所に到着。作業内容は床下の泥かきということで気合いを入れ直し、御宅をたずねると、なんとお留守。ご近所さんに聞くところ、昨日作業は完了したそうだ。ボラセンの連絡ミスによるもので、仕切る直しである。
すぐさまセンターに戻り、再コーディネートして頂き、向かった先は、宇久須という地区で庭の泥かきとのこと。
ロスした時間のこともあり、急いで現場に向かった。

Nishiidu_20130723_04 伊豆のこの辺りは、いかにも硬そうな複数の大きな岩で構成されてると見受けられ、小高くせり立った山がいくつもある。このようなエリアは長雨というよりも、度を超えた集中豪雨の場合に鉄砲水となって被害を拡大化させやすいように想像できる。
訪れたNさん宅も直ぐ前に垂直に見上げるほどの切り立った山があり、道を挟んで沢、そして御宅の庭という配置。約10cmの堆積した泥をスコップで土嚢袋に詰めていく。日陰でも31度あった中で、お二人の年配とこのおっさんとで100程積み上げることが出来た。
近隣に作業されている15名ほどの年配者がおられたので、お話を聞かせていただいた。
なんでも隣町のシルバーセンターの方たちで、この日はボランティアとして参加しているとのこと。なんせ元気な彼らの作業っぷりは、鼻歌交じりで作業しているかと思えば急に喧嘩、そうかと思えばまた大声で会話しながら、かつ確実に作業をこなしておられた。うぅん、勇ましい爺さん、婆さんたちだこと・・・。

今後、それほどボランティア募集の期間は長くはないそうだが、日毎依頼は増しているため、一日の募集人数はさらに増している。センターの試案処だろう。
沿岸部10kmほどで似たような地形の集落が3-4カ所あり、至る所で床上まで土砂が入り込んでいる箇所が点在しており、手付かずのエリアもあることに加え、滅多にない惨事にボランティアへの依頼を戸惑っている方々がさらに控えているそうだ。
一日も早い復旧が望まれてやまない。

Nishiidu_20130723_06  作業を午後3時に終えてサテライトセンターに終了報告。その後、なんと漁師さんからのサプライズ。是非魚をもらってくれと冷凍のムロアジを5本分けていただいた。大阪までもつかが心配で途中で保冷バッグを調達し、なんとか今回のお手伝い業務を終了に至った。
今回もたくさんの方たちに出会うことができた。 ひとりひとりに歴史があり、波瀾万丈に生きてこられた方や、体に爆弾を抱えてボランティアしている方など。「~らぁ」を多彩に盛り込んで聞き取りにくい会話にも忍びながら、比較的和やかな一日に感謝。 (HICO)

西伊豆町災害ボランティア本部
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