台風15号災害支援活動(淡路市志筑)
全国的に被害をもたらした台風15号。全国各地で川の決壊等による水害が多く見られた。
先日の台風12号被害から間もないこともあり、休日を利用して多くのボランティアが紀伊半島の復旧作業に出向く様子。
日程と道路状況を考慮すると無理が生じるため、他の地域での作業を模索していたところ、淡路で水害の激しかった志筑地区でボランティアを募集していた。
ひょうごボランタリープラザの呼びかけによるもので、以前に佐用町水害で利用させていただいた時と同様、神戸からボランティアバスによる日帰り作業。
朝8時に神戸クリスタルタワーに集合。約40名が、淡路島の中央部に位置する志筑の淡路市社会福祉協議会へと向かう。8名程の班編成となり、社協のニーズのもと志筑川沿いの民家に徒歩で移動。
我々が向かった先は、砂糖や牛乳の販売を手掛ける商店で、旧家と店舗。旧家は、築80年ほどの立派なたたずまいで、阪神大震災を含め、多くの水害を乗り越えてきた堂々たる屋敷。水気を含んだ畳の運び出しや、水没した倉庫の整理などで午前の作業を終わらせる。
台風が過ぎてから、朝晩は肌寒いほどの秋の模様となり負担は軽い。
いつものように家の方とお話し。比較的ゆっくりとした台風の移動が、長時間の豪雨となり、池や川の氾濫をまねいたそうだ。以前7年前に台風23号の時も被害にあったが、それ以上に被害が大きかったという。当時の被害は、同じ淡路島の洲本に災害ボランティアで参加したため、よく覚えている。
淡路市社協に戻って昼食をとり、午後からは通り側に位置する店舗。
辿り着くと、家の方がある程度汚れた荷物などを運び出しておられた。男手が少ないためか作業ははかどっていない様子で、早速お手伝いすることに…。
旧家同様、大きめの敷地にある倉庫にまず取り掛かる。作業が初めてという方やベテランさんで構成する8名、さらに強い味方の高圧洗浄機も加わり、広範囲の泥の堆積がみるみるうちに除去されていく。体力がある若者が力強く作業にあたってくれたため、土のう袋で10数個分があっという間。狭地で手が届きにくい倉庫の側溝も貫通。ボランティアでは久しぶりに作業完結を味わうことができた。
とはいうもの、倉庫とは別の建物にももちろん浸水しており、畳やベッドなど家財の運び出しをするが、多くのものは水浸しのまま。やはりたった一日作業で、水害復旧を完結させることはできないのである。
若干の虚しさもあったが、御主人がたいそう感激いただけたようなので納得。
再び社協に戻って道具を洗い、本日の作業は終了。
今回は、発災後比較的日数の立たない時期に現地入りすることができ、多くの作業に取り掛かることができた。今後若干のニーズはあるものの、数日で終息に向かう様相。
晴れやかな秋の明石海峡を渡り、夕方頃合いよく神戸に戻ってきた。
当日の様子(ひょうごボランタリープラザのサイト)
http://ameblo.jp/hyogo-vplaza/entry-11028994997.html
紀伊半島ではまだまだ復旧復興に時間を要すると考えられる。山間に至ってはいまだライフラインも滞っているところもあるという。都合がつけば、お手伝いできればと思う。