大分県大雨災害支援ボランティア(大分県日田市)参加

大分県日田市の大雨災害ボランティアに出向いてきました。
当初は隣接する県からの募集のみであったが、電話で確認したところ、宿泊等に問題なければ来てくださいとのことで、急遽高速バスを手配して、福岡経由の日田市へ、10時間半の移動。

9時に受け付けを済ませ、コーディネート。近くにいた方と3名で、一軒のお宅の泥掻きが依頼の内容であった。
早速車にスコップ等の資材を積み込み、約10分ほどで着いたところは、川沿いで橋のたもとのZ氏宅。既に数組のボランティアが家屋を掃除しておられ、床を開けて泥だし中であった。
我々が取りかかったのは、庭から水路にかけての堆積した粘土質の泥を除去していく任務で、さっそく取り掛かる。
ここ2日前から風邪をこじらせて体調が本調子でない状態であったことが悔やまれる。比較的、風があって気温も30度を超すことがなかったが、午前二時間ほどの作業で、呼吸がすでに乱れだす。折角来たのだから、いつも通り限られた時間は精一杯取り組んだ。

日田市の町中を流れる三隈川。その支流でも比較的余裕を持った河川となっており、作業させていただいたこの辺りで、堤防まで5mの高さはある。それを超えてきたZ氏の一階を丸呑みするほどの水量があったという。現場に立ってみて、まったく想像すらできないことが、つい数日前に起こったのだ。川の様子を見る限り堤防が切れたわけではなく、広範囲で堤防を乗り越えて水没させたのだ。相当な量である。
これまでに経験されたことのないほどの状況下で、住民の方たちは冷静に非難されたおかげで、この辺りでの人的被害はなかったそうだ。(残念ながら隣町では御一方が犠牲に)

午後も2時間ほど、泥とミミズたちを相手に格闘し、相当の量を除去したところで一区切り。Z氏に確認をしていただき、たいそう喜んでいただけた。資材を洗浄し、後片付けしたのち、センターへと戻る。

ここ日田のセンターは、受付から資材管理、送り出しにお迎え、全て円滑にこなしておられ、とても気持ちよくいられた。
聞くところ、多くの社協職員が東北で作業されてたこともあり、システム構築が早かったという。幸か不幸か、遠く離れたこの九州でもこのような形のマンパワーが広がって、復旧復興が素早く取り組まれていることに感銘を受けた。