台風18号災害支援(大分県津久見)

台風18合の豪雨災害で被害の多かった大分県にお手伝いに出向いた。九州北部豪雨災害の支援も未だ継続する中で、今回は状況を確認知ることもあって、無理ないように来るまでの出動ではなく、さんふらわあの一日弾丸フェリーを利用。現地でレンタカーを借りることにして南港を出発。定刻通りに別府港につく。募集するボラセンは大分県で三箇所あり、佐伯、臼杵、津久見。中でも街の浸水被害が多かった津久見に向かう。
港に隣接した市民ふれあい交流センターが受付場所で、週末の募集に合わせて広大な駐車場を配備。当日は平日ということもあって、緊迫した雰囲気がみられることはなかった。地元に限らず近隣の社協の職員が施設を運営しており、駆けつけた支援者たちを可能な限り和やかに対応されていたのが印象に残る。
受付後にミーティング、そしてコーディネートがあって、一件の民家に泥かきが割り振られる。この日は地元大分大学の学生さんが手伝いに来られていて、その作業の引率も兼ねられた。港近くから徒歩で駅近くの民家密集地にたどり着く。さっそく10人の学生さんにこの日の工程を伝え、各グループごとに分かれてもらって作業にかかる。多くの学生はこの日初めての災害ボランティアとのことで、作業の要点も去ることながら、依頼者であるお宅の方の気持ちとかかる作業の効果を伝える。多くのものを失った悲しみとほんの少しでも復旧のお手伝いに関わる重要性はきっと理解してもらえると信じる。約30分に一度の休憩を挟んで午前午後ともに二部屋に至って床の泥出しと拭き掃除まで切りよく作業を終えることができた。たしかに体力は学生さんたちにはかなわない。だからこそ、きっちりとこうした流れを伝えていって、この中の少しの人間でも今後継続して活動していく人となってもらいたいと切に願う。
予定する時間通りにセンターに帰り、資材を洗浄して解散。
津久見ボラセンですが、街なかに流れ込んだ土砂の除去がほとんど。現場によっては多少の違いはあるが、10日ほど立った現時点で、家財をどけて床板を剥いでの泥かきがまだ数十件。センターは比較的ゆっくりした状態で待たされるが、依頼者との当日連絡がまごついているためのよう。短期でもベテランボランティアさんの常駐が望まれる。

帰りのフェリーに間に合うよう、別府に戻り、とり天発祥の店で定食を頂いた。大変気忙しいフェリーを利用した活動の一日であったが、前後のフェリーでは平日に限った話なのか比較的快適に過ごすことができたので、それほどの疲れもなく、早朝に南港に戻ってきた。帰港した日の用事があったとしても対応可能な有効手段かもしれない。