熊本地震災害ボランティア 3rd (益城)
梅雨に入り、復旧が急がれる熊本に出向いた。
あらかじめ申込みしていた農業支援の西原村では、前日のFBで雨天中止を発表。予報では朝から100%の雨予報にもかかわらず、隣接する益城町での募集に急遽変更して参加することとなった。
少し早目の7時半頃に現地到着。準備と雨宿りで、しばらくして受付に並ぶが長蛇の列。雨の中であるがこの日作業を従事したもの340名、皆の意識の高さにおどろきだ。
8時半頃から徐々に列が進み、順に挙手によるコーディネート。がれき撤去、転居手伝い、保護施設の子供のお世話など…。ようやくブロック塀の解体に4名での手伝いで選ばれて、資材を2tトラックで現地入り。
御主人に挨拶して様子をうかがう。ブロック塀はそれほど多くはないが、瓦の運び出しと集積場までの運搬などなど、意外に隠された作業のほうが多かった。通常はセンター依頼作業以外は携わらないのであるが、現状を目にしてセンターにことわりのうえ、早速取り掛かる。
終日降り続く雨の中、逆に暑くはないので、意外と作業ははかどる。大量の割れた瓦の運び出しの後、損傷のない瓦を場所移動、その後、柱材など比較的しっかりした木材をトラックに積み込んで町の集積場で振り分け。作業中にもしっかりと筋肉痛になるほどのご機嫌な重労働であったが、納得の仕上がりに、ご主人とおばあさんにも喜んでいただけた。(昼食時に出していただいたお漬物がとても美味しかった)
これまでのお手伝いと比較して、4名で完結できる内容ではなかったが、一緒に作業された方々は皆が九州遠方から駆け付けた2-30代で頼もしい限りで、心地よく現場を後にした。
途中、たくさんの倒壊した建物が見受けられ、そのほとんどがまだ手付かずの状態。町の復旧復興は、まだまだこれから多くの援助が必要な様子である。(HICO)
※帰りに近くの馬肉専門店で馬刺しのお土産を購入。
この日、廃棄物集積場の近くの公園では、石原プロ(、SMAP木村、TOKIO長瀬、V6岡田)の元気食堂がきていたようです。素晴らしい!
発災からほぼ二カ月。多くの被災地において行政がその方向性と指針を打ち出してきている。かと言って、住民の環境がそれほど改善されることはなく、一部で仮設住宅がようやく決まりだしたところ。
今回お邪魔させていただいた益城町の民家だが、住宅の倒壊が特に目立った場所だけに、仮設の建設が急がれる。幸いご主人宅は選ばれたのだが、まだ土台すら出来上がっておらないことに嘆いておられた。様々な理由から避難場所を離れた住民が隣接する地域に家屋を賃借しだしており、ほぼ空きがない現状だという。ある程度想像できることであるが、避難所はあくまでもかりの寝床に過ぎず、居住場所構築の遅れも問題視してきているようだ。