東日本大震災ボランティア 28th(小高区)& SORA

熊本を中心に発生した大地震、2-3日たってもおさまるどころか、余震は広域に及んでいる。いちど立ち上がった熊本のボラセンも募集を延期。現地の状況を想い、ただ願うばかりである。

4月17日、南相馬小高でのお手伝い。
前日入りし、今回の地震災害を含めて、東北でのこれまでの活動を照らして色々と考えてみた。発災5年で東北支援も変化がみられ、福島でもようやく地域の自発的な活性化が進められる兆し。これを機にひとまず区切りをつけることにした。当初、小高での一日作業のつもりであったが、半日を福島市のSORAへ顔出しすることに。

IMG_1896小雨の降る中、小高ボラセンへ。
驚くことにかなりの人数がすでに集まっていた。小高周辺ではこの四月に完全帰還を目標としていたが、二カ月ほどずれて六月がその見通し。急がねばとの思いから、多くの支援者(関東からの団体など)が週末を中心に活動を重ねているようだ。とても頼もしくおもう。
8時半の集合時刻を少し回り、M氏のお話。熊本地震も少しふれ、そして小高のボランティアの今後について語られた。現在の多くの作業は家屋を中心とした樹木伐採や庭の選定であるが、町が機能するための準備として、徐々に農業支援にも力を入れていくそうだ。労働によって、町が町としてのコミュニティを取り戻すきっかけに不可欠とのこと。なるほど。いつもながらに納得いくお話で、とても勉強になる。
早速本日の作業へ。無理言って半日作業のため、小雨降る中、精一杯に樹木伐採に力を尽くした。

IMG_1899区切り良く上がらせていただき、南相馬小高から西へ80㎞ほど移動。約二時間弱でSORAへ到着。
震災以降保護した動物のお世話をしている団体SORA。これまで年一程度で3回目の訪問となるが、スタッフさん、代表とも覚えてくださってた。比較的若いスタッフの構成だが、とても心温かい 対応に感心させられる。聞くところ、S村動物園で取り上げられて関心度が一気に高まっているらしく、訪れたこの日は定期的な譲渡説明会が催され、二組が来られるとのこと。SORAでも確実に次の段階へと進んでいる。
IMG_1903IMG_1906IMG_1902せっかく訪問したので、ワンちゃんたちのお散歩手伝い。雨も何時しか上がり、心地よいひと時を二匹のワンちゃんと過ごした。

東北支援はなんだかんだで30回ほど出向いたことになる。こうした行為に批判的にとらえる人もいるかもしれない。
多くの時間と労力を費やしたが、それ以上の価値は十分に宿った気がする。沢山のことを学び、素晴らしい出会いと経験が今後も何かに役立つかもしれない。
喜んでもらえること、沢山の”ありがとう”が原動力となったことは間違いない。 HICO