東日本大震災ボランティア 26th(南相馬市小高区)

小高20151213 02久しぶりの東北復興のお手伝いに出向いた。
ここ数ヶ月は常総の水害復旧に気を向けていたが、緊急性が解消されつつあるとのことなので、東北。
当初の予定では宮城県南三陸を予定していたのだが、当日、仙台を中心に駅伝が街中を通るとのことを知り、不慣れな土地での渋滞は怖いので、やはり南下して福島県小高に決定。

小高20151213 01朝の集合時間に合わせて前のりするが、さすがに12月、気温は3度ほどとやはり寒い。
霜つく車に乗り込んで、朝8時過ぎに小高ボラセンに到着すると、すでに数名の方が暖を取っており、近況を伺う。
この時期は、草刈よりも樹木伐採を依頼してくる住民が多く、たまに家財だし、ビニールハウス解体といったところ。

小高20151213 05センター長の挨拶後、5名の班分けがなされ、別の班とともに一軒の民家へ向かう。
国道6号線に程近い、立派なお庭のあるお宅。今回の依頼は、母屋を囲うように立つ杉の伐採で、おそらく30m以上のものが約10本が塀越しに立つ。倒す方向を慎重に見定めるといった、以外と厄介な作業である。
脚立を立て、約10m以上の場所にロープを結わき、ワイヤーと滑車で張りを持たせながら、複数名がさらにロープを横からの引きで方向を調整する。倒れこむ方向に4分の1ほどチェーンソーで切込口を作り、最後に反対側に刃を入れて、ゆっくりとそしてダイナミックに倒しこむ。
枝を掃って丸太ほどに細かくすると、約4台分の軽トラでこの杉を定位置まで運ぶといったのが一連の作業。ほっほー!これが10本で何れも気が抜けない、かなり慎重でかつ体力のいるルーティーンである。
小高20151213 03こうした作業を待つ住民は、実際にかなり多いそうだ。
薄暗くなる午後4時ごろまで作業は続いたが、ようやく全て片付いて一区切りすることができた。

3マイクロシーベルト、決して低くはない放射線量を気にしつつも、みなが汗を流す。
確かにいろいろな考え方はあるが、シンプルに行動するといった意見があっても良い思う。迷惑にならぬように注意を払い、困ってる人の手伝いをする、ごく単純な考え方。
(HICO)