亀岡市台風18号災害支援ボランティア参加

20130919-1先週末、全国的に猛威を振るった台風18号。関西各地でも川の氾濫が多く見られ、嵐山渡月橋の映像も記憶に新しいところ。
今回、上流に位置する亀岡でお手伝いさせていただく事とした。未明に大阪を出発し、小一時間で亀岡の道の駅に辿り着く。暫し仮眠をとり、9時の集合時間に合わせて、亀岡市災害ボランティアセンターに集まった。

20130919-4社協の人がすでに人選し、作業依頼(ニーズ)に合わせて各自が班別されていく。
我々四人の班となり、一軒の民家へ。農家さんの倉庫が水に浸かり、その運び出しが依頼の内容であった。前日までのボランティアにより、ある程度片付けが進んでいたが、程好い大きさの資材や泥にまみれた書籍類、家具など・・・そこそこ手強いものが残されていた。途中、5名の応援も入ったおかげもあり、見る見るうちに道路を覆うほどの荷物が運び出された。
数日前に台風の惨事に見舞われたと思えないほどのスカッとした秋晴れ、30度を超える気温のなか、思いのほか早めに作業を終えることができた。

20130919-2迎えのバスを待つ少しの時間、作業宅のお父さんにお話を伺う・・・。
これまで経験したことのないほどの災害。近くの日吉ダムは許容をはるか超え、そして山間部にとどまらず市街地にも大雨をもたらしたため、至る所で堤防を越えたそうだ。この辺りは、川から数百メートルあるにもかかわらず、水位は1メートルを超えるほどとなり、一面の田畑が水没した光景はまるで湖のようだったと。
トラクター二台(一台200万ほどするらしい)が水没、自動車一台水没、そして収穫前のお米がアウト。人的被害および住居浸水被害はなかったものの、落胆ぶりは隠せない。そんなお父さん、我々に対して「ありがとう」の気遣いが胸に刺さる。
毎度思うことだが、容易い励ましの言葉などかける意味はなく、ただこのひと時を精一杯お手伝いできればとの気持ちだけ!!

京都府と福井県、滋賀県にかけて広範囲にわたって被害が大きかったこの惨事の中、比較的迅速にボランティアセンターが立ち上がったこの亀岡市。他地域に比べて初動も早く、本日駆けつけた頃には作業ニーズが人員許容を超えるようなことはないようだ。集まったボランティアの数は、9時の段階で30名ほど。現場でしかわからないことなのだが、話によると、近隣の南丹や福知山などのボランティアセンターに流れているとのこと。こちらはようやくセンターが立ち上がったようで、亀岡にも要請があって現在調整しているそうだ。

台風18号支援状況・関西(9月19日現在)
福知山市災害ボランティアセンター
南丹市災害ボランティアセンター
舞鶴災害ボランティアセンター
京都市災害ボランティアセンター
福井県災害ボランティアセンター
滋賀県災害ボランティアセンター