第二回 点訳技術講習会

平成15年1月16日(木)
点訳技術講習会(後期) 第二回 レポート

 後期にはいって、パソコン点訳を習っていくことであったが、基本的な操作を習うのは、もう少し先になりそうだ。なんと言っても、点字が何たるやが理解できないことには役には立たないものである。パソコン点訳に関して、本日の講習が終わってから、ネット等で調べてみた。技術的にはかなり進歩はしているようだが、その確立は90%前後との事だった。以前にも記載したが、記号の用い方や、分かち書きに関して、まだまだ変換が上手く出来ないようなのだ。思い浮かべてみると、ワープロソフトなどで、文字入力したときにでも、思っている変換とは違ったり、妙なところで区切られたような変換などまであり、実際人の手によって修正が入る。そのようなもので、いくら学習機能を持ったところで、最大限に発揮できても正解率は90%となるそうだ。ましてや、分かち書きに限っては、仮名の品詞分類を問われるわけだから、修正を覚えこませていったところで、莫大なファイルとなっていきそうだ。例えば、『なくなる』という墨字表記では、人がなくなる場合は単純に続けることが出来るが、ないが形容詞に分類されるものであるか、助動詞であるか、前後の文によっても変わってくる事さえある。分かち書きに関しては、各人のとりようによってさえ変わってくるのだ。確実にいえるのは、自立語の前は切るということ。なぜそこできって、ここではきらないのかについて、きちんとした理論を持つことは重要である。講師の方曰く、そのことを知らずしてアテハメ的な捕え方による覚え方は良くないそうだ。前述のなくなるということば同様、明らかに内容をつかむことで理解していくことが大切。
実際、本日の講習において、『点訳の手引き』(全国視覚障害者情報提供施設協会 発行)の本の内容に、修正がいくつも入るという実態だ。なんとも、嘆かわしくもなるこの実態は、全国レベル的には統一されたものでないということだ。例えば、講習の中においても、何かの本を点字にする場合、基本的なことは明らかに統一された点表記であるが、細かいところにおいては、その点訳者の判断も含まれ、ルールとしては、その判断を最後まで統一させればよいとの見解だ。点訳において、その見解もまた大きく間違ったものではない。ただ、日本ライトハウスという団体においての統一された基準を設けることは、その図書を利用する触読者にとっては安心につながることは言うまでもない。
  ということで、『点訳の手引き』の修正箇所をチェックしていくことで、今週と来週は充てられる。その箇所についてを軒並みならぬスピードで、伝えられていき、ヘナヘナもんだ。要は、復習をしていくしかないということだ。パソコンにはいると、特に操作性だけの問題なので、私にとっては時間が出来ると思う。こられてる方の中にはパソコン初心者の方もおられるみたいなので、焦らないで助かる。実際使用するソフトに関しては、既にネットからダウンロードして多少ではあるが触ってみたことがある。ソフト自体は、複雑なものではなさそうであったのだが、やはり問われるのは、そこに打ち込んでいく正確さであろう。とにかくどんなにいいソフトがあったところで、腕に自信をつけないことにはだめって言うこと。追いつくチャンスなので、取り組んでいかねば!

参考ソフト参考ページ  点字エディタ

本講習会にて使用するソフトは、 Win-BES99

(宿題)
*墨字文を、仮名書きせよ。

(つづく)