東日本大震災のボランティアをお考えの方へ
実際、東北地方はかなり遠いです。気軽に行ける距離ではないですが、少しでもお手伝いできればとお考えの方に、一般的な情報をちょっとだけですが参考になればと記させていただきます。
震災のボランティアは、長期間において必要と考えられます。御都合に合う日程で無理のない参加が望ましく思います。各ボランティアセンターがその都度、募集要項を開示しておりますので、内容等を検討しましょう。心配事など気になることがあれば、常識の範囲内で、各センターに問い合わせましょう。
場所によっては、ニーズや方法も違ってきています。そもそも、災害に合われた方々の状態やその復旧の進行度合いも違っていますので、そのタイミングによっては、センターの考え方、担当者の考え方が一律でないセンターも中にはあります。そのあたりも十分に配慮して臨むことが大切です。
ボランティアで現地へ向かわれる方へ
一番の心がけとして、よく言われることは、
我々にとって被災地であっても、現地の方には故郷なので、謙虚な気持ちをもって復旧に協力させていただくことが大切。ガレキと見受けられるすべてのものは、それまで生活していた家の一部であり、思い出や財産なのだ、ということです
注意
・余震があるので、事前に現地の方を交えて防護手段や避難経路を調査しておく。
・現場では、リーダーや責任者の支持には必ず従うこと。特に緊急性を要する場合。
・軽率な態度は慎むこと。現場でのカメラ撮影は必ず関係者にことわりを入れること。
・適度の休憩を取りながら作業を行う。ペース配分を考えて作業する方が、結果的に効率が良い。
・作業中に発見した写真や物品など私的な財産は、必ずセンターに申し出てお預けする。
移動手段・食事・宿泊
移動手段・・・車でない場合にはセンターまでの公共交通機関を調べておく。ボランティアセンターから現地までの移動はほとんど手配いただける場合が多い。
食事・・・基本的には、火を使わないもので滞在期間に準じて持参。商店など営業し始めているところもあるので利用。
宿泊・・・体育館などで宿泊できるところや、テント持参のところ、民間宿泊施設等が営業し始めているところもあるので、事前に調べる。
保険
ボランティア活動保険【天災プラン】に加入しておく
災害センター受付で加入可能な個所も多いが、四月から一年間有効なので、事前に最寄りの社会福祉協会で加入しておく。
作業服装
帽子、ヘルメット・・・頭の防護、熱射病予防。埃や泥除け。
マスク・・・絶対に必要。防塵で立体型のものが良い。
ゴーグル・・・沿岸部は強風が吹くことが多いので、ないと作業にならない時がある。
手袋・・・厚手が必須。場所によっては長めのもの。
服装・・・身軽に越したことはないが、長そで長ズボンは必須。
雨具・・・曇りの予報は雨の予定で準備。
長靴・・・場所によっては膝丈ほどのものが必要。釘を踏むこともあるので、底面強化されたものであればなお良い。
下着・・・長期滞在にかかわらず、作業中に濡れてしまうことも多々あります。
飲み物・・・水が良いです。目や手を洗ったり、傷病手当にも役立ちます。
ウエストポーチ・・・飴、応急セット、貴重品・保険証、タオルなど。
あって良かったもの・・・目薬、のどスプレー、簡易消毒スプレーなど。