丹波大雨土砂災害ボランティア 2nd

丹波大雨土砂災害20140907 00先週お手伝いさせていただいた丹波水害、その時目にした光景が目に焼き付き、再び出向くことにした。
一週間、一見して見受けられる状況はそれほど変化はない。懸命に土木工事が進められているとはいえ、いたる所で山に亀裂が入り、土砂が流れ出ている現状に、瓦礫と化した土砂の山がさらに高く積み増した感じ。災害が再発する恐れはぬぐえないままである。
発災後三週間ほど経ち、多くのボランティアが全国から詰めかけたこともあり、一般民家の泥出しは着実に進められてきたことはとても頼もしい限りである。

さて、本日は先週同様、早めに受付を済ませたこともあり、特別班として、家の洗浄を割り振られることとなった。何が特別かってのは、泥の払い出しに変わらない。ただ、高圧洗浄機を手にしての作業がスペシャルなのだ。我々6人が一つの班となり、先人ボランティアさんとともに活動する。一般に高圧洗浄といっても、ケルヒャーの威力の比ではなく、幾日にもなるこびりついた泥を一気に落としていくという代物。さすがに現場に着く前の準備が大掛かりで、トン単位のタンク3台に上流の比較的きれいな川まで行って水をくみいれることから始まる。
丹波大雨土砂災害20140907 01おおよそ10名が午前では一つの班となって、山裾野に立つ民家を訪ねた。すぐ裏の山が崩れだし、家屋全体に土砂が押し寄せたようだ。御挨拶を済ませ、早速作業にかかる。窓ガラス雨戸に網戸、跳ね返る泥の散布にもめげず、次々と洗いまくる。おおよそ作業を理解できたところで午前終了。

丹波大雨土砂災害20140907 02昼からは場所を変え、徒歩にて移動となった。午前同様の大きな屋敷に取りかかる。先にいくつかの班が入っているようだが、我々は高圧洗浄部隊と壁の泥落とし部隊に分かれて泥洗浄。この一週間ですっかり過ごしやすい秋を感じる気候に作業ははかどる。気が付くとタイムリミットとなり、やり残し作業は出たが引き継ぐことで、この日の作業終了。

丹波の社協によると、本日が県外ボランティア募集最終日のようで、今後は県内ボランティアのみとなるらしい。まだまだ人出は必要に思うが、ニーズが徐々に減って収束に向かってきているのだろう。それはそれで確かに良いことではあるが、家屋の損傷、田畑の被害、山の土砂整備、川の護岸工事、いろいろ課題が残されたままで非常に心残りだ。我々ができることはほんとに限られていることが残念でならない。

これからの季節、特に美味しいものが豊富なこの地、丹波。今後、この損失を実感することがあるかもしれない。農家さんや買い付けの方と少し話させていただいて、たくさんの事実を知ることができた。こうしていろんな人が携わった農作物を、私たちが美味しく食すことができることに、改めて感謝しなくてはならない。
(HICO)