第十一回 点訳技術講習会

平成14年12月12日(木)
2002年度点訳技術講習会 第十一回 レポート

 点字に関する講習は、全般的に終了しているので、本日はほとんどが復習であった。講師の方が、間違いやすいとされているところを箇条書きにしたものを用意されておられた。本来、自分がこのような形でまとめ上げなくては、いつまでたっても理解できない。きれいにまとまっているようにうかがえたが、まだまだ、その微妙な違いが理解できていない為、単に対比された羅列でしかなかった。私の実力を思い知るにはちょうど良かったかも(?) ここでは、特に復習となるものが中心なので、挙げるのはよしておく。

 その後の時間は、前回行われた模擬試験の解説に充てられた。なんと、一人ずつ講師の方から面談のように呼び出され、間違っている箇所の指摘、指導及び警告を告げられると言うものだ。私の番になり、怖々席についた。 出された解答用紙は、予想通りに真っ赤であった。 
レベルについて、指摘を受ける。一般社会レベルでは、通用するかもしれないが、まだまだ、役に立つものではないことを、はっきり告げられた。 なんとも悔しいものである。 分かってはいたものの、実際言われると、とても辛いものがあった。 確かに、その解答用紙の中身に目を転じてみると、指摘箇所は、ほとんどが、早とちりによるものであった。 脱字があったり、語尾を勝手に判断し、変えていたりで、恥ずかしくなるものがそこにあった。 講師の方からすれば、これでも優しく言ってくれてたのだとすぐに悟った。
毎回のように、講習の終わりには、“ゆっくりで言いから正確に!”“必ず見直すこと”のに点を言われていたのが今になって、よく分かる。 まるで、自分に対して言われていたのかと思われるようだと・・・。
もう反省ばかりしてられない。
  来週は、前半最後にあたり、試験が行われる。前回の模擬試験同様、何の持ち込みも構わない。これが最後。注意する点を自分なりに復習することを繰り返し行わなければ・・・。もう恥ずかしいのはたくさんだ。試験の内容も、だいたいは伝えられているので、少しは安心だ。そんなに難しくない、小学生の教科書レベルであるらしい。 実はそれが、逆に難しいのだ。注意する点は、絞られるので、何とかまとめ上げて、自分なりの解答で言いから、用意していくことが、全ての意味においての復習になる。これだけは、なにが何でもしていこう!

 残った時間、実際に館内で、点字の活動をされておられる方をゲストに、会話がなされた。ひと方は、実績3年で、現在年間4冊の本を点字化、その他小学生の教科書を点字化しておられる。それとは別に、現在、地球儀の作成を手掛けておられるそうだ。点字の地球儀とは、これ恐れ入った話である。今までにも、いろいろな大きさでチャレンジされた方は幾人かおられたそうだが、直径65cm程の大きさで、色んな角度から、それについて考えながら、点字に用いる素材などを研究している事を説明しておられた。 もうひと方は、実績は長年にわたるらしい。女性だけに・・・ということだ。その方は、早くから、楽譜の点字化をされておられる。本屋などで、興味があり、一度目にしたのだが、今現在教わっているのが基本とすれば、それは、応用でもなんでもない。とんでもなく、表記が違うのである。確かに墨字でいう五線が点字の世界でどのように表すのかが興味あったわけだが、一変にうせた記憶を覚えている。
  共通して、おっしゃられてたのは、愉しいということ。例えば、それが義務的だけのものなら、大変と感じたかもしれないが、それに対してこつこつしていると、どこかからお声がかかり、色んな世界が開花された。と、お二人とも、笑顔で述べられておられたのが印象的であった。
  私に何ができるのかは、分からないが、直接であろうと、間接であろうと、せっかくこのような形で、学ばせていただいたことに感謝し、この団体及び個人レベルに至るまで浸透した姿勢について、力添えできる何かをお返しできるよう、今後も取り組んでいきたい。

 来週は、試験。

(宿題)
*点訳
次回に引き続き、『はちとハチミツの統計学』の点字。

(つづく)