能登半島地震復旧ボランティア参加

4月4日、能登半島地震ボランティアに行ってきました。

当初日曜日に行く予定でいましたが、現地のシャトルバス手配の定員オーバーということで断念した経緯もありましたが、どうしてもという思いから、再度問い合わせたところ、御願いしますとのこと・・・。早速バスの手配を済ませ、その日の10時10分の梅田発夜行バスに乗り込みました。
道中、京都から乗り込んできた酔っ払いのいびきに多少の寝不足を感じながら、金沢駅からシャトルバスの出発点である石川県産業会館へとタクシーに乗り込み、約15分。少し早めについたせいもあり、人影まばらでしたが、あれよあれと言う間に4台のバスは満員になり、一台は穴水方面、残り3台は輪島市門前町へと向かって出発しました。


私の乗り込んだバスは、門前町行き。ここ最近、ノロウイルスが避難場所で発生したとニュースが流れた場所で、災害地の中では、復旧に遅れがみられる場所とのこと。
夜行バスで、約7時間乗り、更に移動のシャトルバスで2時間半の旅はさすがに疲れました。

道中、急に雲行きが怪しくなり、雪混じりのいやな天気。4月と思えない脅威の寒さに驚きつつも、現地集合場所に到着。門前町の公民館前に約200人のボランティアが集まりました。


これまで参加したボランティアでは、役場の方が主体となって活動及び指示にあたられていましたが、ここ門前町では、この緊急の災害時において、正直機能を果たせないようで、ボランティアの方々が陣頭を取っておられました。
なぜこういった形が取られているのかが不思議でなりません。通常、県庁からの援護等があってもよいものの、援助物資も目立つほどはなかった。震災から一週間以上経とうとした時経過もあり、落ち着きをみせている経緯もあるのでしょう。マスコミの対応、自衛隊とのやり取りは、ほとんど個々のモラルにまかされて、 妙な光景でしたが、なんとなくだが機能しているようにうかがわれました。

6人毎の班に割り当てられ、海岸沿いの集落を主として、家屋から出る不要物を集積所まで運ぶことが主とした作業でした。
雨ときより雪の混じる、決して四月と思えない天候の中、約200件ほどの民家をみて回った。数箇所、御在宅の方から、当時のことを窺うことができ、現状と回復の経過を本部の方に報告し、今後の活動を嘆願するといったこと内容を、私個人として付加活動しました。
全身びしょぬれとなったさまをみて、逆に励まされるのは、なんともむずがゆい。温かいものを振舞ってくれたり、乾いた服を持ってきて、すすめられるのだが、気持ちのみをありがたく頂戴することとしました。人の助け合いは古くから根付く精神であり、支えあう人の何たるかを垣間見ることができたことに喜びを感じつ つ、清々しく次の集落に向かう。

今回参加したボランティアでは、ほとんどの作業は、これまでの参加者によって済まされた感があるが、細かい作業はまだ沢山あるようです。

大きな町単位で言えば、道路や産業の整備や町人のメンタルなど、課題は沢山の残されています。

多くの選挙活動のアナウンスが、毎日のように鳴り響く現在、基本となる考えを持ち合わす人がどれほどいるか分からない。
町は、村は・・・、どんな目線が基盤のかと・・・、それを第一のものとて、そして今後の展望を公約にかがげていただきたい。当然なことだが町に住んでる人のことを一番に考える人に、たった一票を投じたいものだ。

雪降るなか、200人ほど集まったボランティアの方々の中には、いろんな人がいます。こういった機会にいろんな人にふれあい、いろんな価値観に触れ合うのも、心と体を温めるには充分なものでした。
私の班には、埼玉から駆けつけた学生のおり、アルバイトで稼いだお金で、遠方にまで来て、何かできることをお手伝いしたいからと、さらっと言ってのける。 みんなかっこいい。偽善者かもしれないが、偽善が悪いわけではない。こんなときに偽善者の反対にある言葉は何なのでしょう。 やっぱり、みんなかっこいい。

作業においての体力的な疲れは、ほとんどみられない。これをもどがしく思うボランティア参加者も多くみられたが、ここにきて作業が沢山残されてないことは喜ばしいことです。
みんなすばらしいと思います。

また何かあれば参加したいと思います。

Leave The Disaster To Us!石川県消防防災web
以下、引用

◆平成19年(2007年)能登半島地震に関する被害の状況◆

【平成19年 4月5日10:00分更新】

1 人的被害・住家被害等(人、棟)
(1)人的被害・住家被害(4月5日 9:00現在)
金沢市  非住家被害16
七尾市  重傷者7、軽傷者107、全壊20、半壊13、一部損壊651、非住家被害60
小松市  非住家被害2
輪島市  死者1、重傷者11、軽傷者80、全壊361、半壊429、一部損壊2,904、非住家被害657
珠洲市  軽傷者3、一部損壊20、非住家被害16
加賀市  一部損壊6、非住家被害3
羽咋市  軽傷者1、半壊2、一部損壊42、非住家被害6
かほく市 半壊4、一部損壊1、非住家被害7
白山市 非住家被害7
能美市 非住家被害1
津幡町 軽傷者1、一部損壊1、非住家被害1
志賀町 重傷者4、軽傷者11、全壊3、半壊39、一部損壊493、非住家被害98
宝達志水町 半壊1、一部損壊2、非住家被害1
中能登町 重傷者2、全壊3、半壊4、一部損壊8、非住家被害11
穴水町 重傷者0、軽傷者39、全壊16、半壊23、一部損壊185、非住家被害27
能登町 重傷者1、軽傷者11、一部損壊30、非住家被害18
計 死者1、重傷者25、軽傷者253、全壊403、半壊515、一部損壊4,343、 非住家被害931
※今後、詳細調査の進展に伴い、住家の被害区分が変更となることもある。
※川北町、野々市町、内灘町の3町では、被害は発生していない。
(2)火災 なし
(3)孤立者 なし
(能登有料道路「別所岳サービスエリア」に137名孤立。25日17:20解消
2 避難者数等(4月5日 9:00現在)
輪島市 避難勧告0人、自主避難552人、避難所数18カ所
志賀町 自主避難45人、避難所数3カ所
穴水町 自主避難57人、避難所数2カ所(4/1 15:00避難所3箇所を2箇所に変更)
計 避難勧告0人、自主避難654人、 避難所数23カ所
3月26日14:10避難勧告 輪島市門前町内保2世帯3名、門前町嶺1世帯1名 家屋倒壊のおそれ、4月1日 15:50解除
3月31日17:12避難勧告 輪島市大沢町6世帯9名 落石のおそれ、4月5日 9:00解除