台風16号災害ボランティア(鹿児島県垂水市)

%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a901立て続けに襲ってくる今年の台風、全国的に甚大な災害をもたらしている。
先々週、北海道南富良野のお手伝いからの帰りでハプニングに見舞われた台風16号。今回は、その影響が集中した南九州、鹿児島県垂水市へ、時間の調整が取れたのが一日のみではあるが向かうことに。
%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a900前日入りして、桜島近郊の道の駅にて車中泊で夜明けを待った。天気予報は晴れだが台風18号が接近中とのことで、予防対策を含めたボランティアとして急を要する一日となりそうだ。

%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a90210月2日、9時からの受付で8時過ぎに到着。9時前でそろそろ時間となるころだがそれほど集まっていない。聞くところ、この日は地元の運動会が催されるとのこと。少ないながら、地元の有志、市職員、学生の団体を含め約70名ほどが受付をおこなった。
班分けがなされ、6名でボラセンからほど近い本城川沿いの民家での廃棄物積み込み作業。風もなく既に30度近い気温の中、早速出向くことに。
%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a904%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a903%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a907山から比較的近い場所で、流木が橋の欄干にかかっての増水現象。田畑や民家に流れ出た泥を含んだ水域は民家の大よそ1メートルほどの高さまで浸水し、ほとんどの家屋で床上までつかる事態に。
%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a908%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a905依頼者のお宅でも同様、さらに倉庫の屋根材が崩壊したものを含め、ダンプで3往復分の生活物資が廃棄物となった。発災から10日ほど、疲れと落胆がみられる御依頼者。できることを少しでも気持ちよく事を運ぶため、懸命に積み込みを繰り返す。午前で終えれずに午後も取り掛かり、ようやく終えてボラセンに戻ったのが午後2時半ころ。
通常であればこの時間で解散となることが多いが、この時のリーダーが頼もしかった。18号接近に備え、4時の作業終了時刻まで精いっぱい施したいとの考えに皆が同調し、さらに別の依頼者宅に早速出向く。
一軒目と同じ地域で、生活用水路の泥のくみ出しが作業内容で、民家を囲むようにかぎ型に水路が走る。早速、側道沿いから攻めるが、川側の面になって状況が一変。それまで10㎝程の泥の堆積が50㎝を超える。
取り掛かり開始時は、近隣から聞こえる牛の鳴き声や懐かしい伝書鳩の小屋で癒されながらの作業であったが、10月とは思えない暑さで、徐々に足に、腰に…。それでも何とか形になるだけのことで、4時前に終了。
%e5%8f%b0%e9%a2%a816%e5%8f%b7%e7%81%bd%e5%ae%b3%e3%83%9c%e3%83%a909今回のボランティアは先述通り、地元の方が多く、直ぐ迫る18号の影響を危惧することもあって、活動への思いは半端なく強く感じれる。(ただ、鹿児島の話し言葉は8割が聞き取れない。)大阪から参加した私に、皆さんが優しく対応くださり、人の情と一期一会の思い知る時間であった。人ひとり限られた日程なんで大した力添えにはならなかったが、遠方から気をかけている人間がいることで、少しは心の支えとしてお役に立てれたようには感じる。

予定では10月5日水曜日頃に台風18号が接近する可能性。現状では、広域に複数の重機による川の整備がなされていたが、日数的にそれほど進んではおらず、増水による被害が膨らむことが予知できる。加えて、山は杉など根が大きくなりにくい針葉樹が多く、ある程度除去されたとしてもさらに流木が再び堰となる。ちょうど米の収穫時期が重なるこの時期、実った稲を急いで刈る姿、泥をかぶって倒れこむ稲田をうかがう農家さんをおもうと、最小限の被害でおさまることを切に願うしかない。(HICO)

(追記)
ここ最近は桜島の噴火はなく火山灰の影響は直接ないそうだ。噂をしないことが住民の約束事とのこと。