台風23号水害地域支援活動(竹野)

20041123 先日に引き続き、時間を設けることが出来たので、台風災害のボランティアに参加することにした。

(以下、ボランティア募集広報文面)11月1日洲本市の様子
 海に押し出された大量の樹木、枝が海岸に漂着し、防波堤のない自然海岸では3000立方メートルにもおよぶ漂着堆積ゴミがまるで埋め立て地のように広がっています。
 山陰海岸国立公園内の貴重な自然や竹野海岸に生息する生き物たちとその環境を危機にさらしています。
 大量のゴミを回収し、再び美しい海を取りもどすためにぜひお力をお貸しください。

 場所は、城崎に近い、山陰海岸国立公園内にある竹野スノーケルセンター・ビジターセンターというところでした。
⇒竹野スノーケルセンター・ビジターセンターのサイト

 大阪市内より、午前9時の集合時間に間に合わせるには、夜中に出なければならなかった。途中、とんでもない霧にみまわれ、多少時間は掛かったものの、無事到着。準備を整え、館長の説明を受けることとなった。
 実際に、見た目には、これまでのボランティアの努力により、さほどひどい情況には映らなかったが、そのゴミは、より細かく、より埋もれているのが現状で、これからの作業のほうが、神経を使うとのことでした。
 9時過ぎより、作業開始。
作業してみて、言われていた事が良く解った。川から流れ出た葦などの草屑にまぎれ、たくさん生活ゴミが散乱している。あるものは原型を崩し、波と石にもまれて細化で数センチ単位のゴミとなり、容易に採取できるものではなくなってきていた。草なども自然排出のゴミで生活ゴミとともに排除の対象にはなるのだが、処理の問題上、生活ゴミは、明確に分類していかなくてはならない。プラスティックの容器、ペットボトルなどが多くみられ、中には、注射器なんてのも採取したという。1時間ごとに10分ほどの休憩が入る。これは、思ったよりも重労働となった。以前の洲本における活動は力仕事がメインであったが、神経をより使うため、ほど良い休憩はありがたかった。

 現状は、人的緊急事態ではないものの、多くの人員を必要とし、長期に取り組まれるものとして、考えられる。自然との共生を勉強するに良い機会で、募集があれば参加されるには良いだろう。

 もう、七~八年ほどたつであろうか、日本海を侵したナホトカ重油の際にもくみ出し作業をお手伝いしたが、とても寒く、足場は悪く、作業の目途が立たぬほどで、悲惨な現状を身をもって体験したことがあった。久しぶりに訪れた日本海であるが、そのときのことが嘘のように、人的支援および自然の浄化作業により、見た目には問題はなかった。しかし、今回もそうではあるが、海に沈み、堆積するであろう、異質物のツケは、いずれ、私達及び後世に影響を与えるものとなるであろう。
少しでも、きれいに、自然の輪廻、生態系を崩さぬよう、異質物は、人の手で取り除かねばならない。自然界にないプラスティックなどは、人の手の範囲でとどめるべきものである。
 タバコのフィルターは、海中で完全になくなるには、200年はかかると、むかし友人に教えてもらった。決して強制されるものではなく、自主的に取り組んでいきたいものだ。

(HICO)