熊本地震災害ボランティア 7th(南阿蘇・益城)

熊本復興20160827-28 03熊本復興のお手伝い。日程を調整して二日間を従事すべく前日に車を走らせて熊本入り。
台風の影響で天候に不安を覚えながら予定を組む。予報では一日目の土曜日は夕方までの作業時間に天候問題なしで、日曜日は一日通して雨。これまでの状況で雨天でも決行される益城を二日目に充て、一日目は以前から気になりつつあった南阿蘇鉄道の草刈りに向かうこととした。

熊本市街地方面から阿蘇に抜けるには橋の崩落に伴い、ミルクロードの迂回が一般的でかなりの渋滞が予想されるため、少し早目に起床して現地に向かった。今回で3回目となる南阿蘇鉄道100人草刈りなる呼びかけで、ロハス南阿蘇さんが仕切り、長陽駅で午前9時に集合。

熊本復興20160827-28 01朝のあいさつを交わし、2駅隣駅の阿蘇下田城ふれあい温泉駅まで移動。この時作業向かったのは6名、少し寂しい。
この南阿蘇鉄道は、年配者の足代わりになくてはならない存在で、この地域のシンボリックな存在でもある。通常は熊本よりの立野駅から高森駅観の10駅ほどだが、現在は陸橋の崩落に伴い約半分が運休の状態が続く。
熊本復興20160827-28 02早速準備していただいた滑車に荷物を載せ、錆のみられる線路をひたすら作業現場まで運ぶことに。さながらスタンドバイミーって感じである。約一キロほど立野方面に向かうと、雑草が途切れ、そこが本日の作業開始地点。
熊本復興20160827-28 04コツをつかむまで少し時間を要したが、ひたすら線路と枕木に生える雑草を根こそぎ抜き取っていく。暑さと無数の虫たちに悩まされながら、ようやく午前で約50メートルほど進んだところでお昼休憩。昼からは心強い日本九援隊約20名ほどの助けもあり、当日の目標を終えることができた。
鉄道の復旧はかなり先とのことで、地道な活動が今後も予想される。この南阿蘇地域全体でも地震と豪雨により、農業を中心とした産業ならびに観光にも大きな影響が出ており、長期化するにつれて各支援団体も悩ましさがみられるところ。
夕方の渋滞を鑑み、少し早目に現地を立った。温泉どころだけに少し体を癒し、鋭気を養って早めに就寝。

二日目。予報に反し、朝は晴れ間がみられて幸先が良い。意気揚々と手慣れた気分で益城のボラセンに到着。見慣れた方々に挨拶を交わし、コーディネートの時間まで待機。この日予定される募集は200名ほどで朝の集合時間に150名ほど、天候不順のせいもあるが、長期化する中で盆を越してから日によっては支援数にばらつきが見られるようだ。
早速挙手式のコーディネートで、早めに割り当てがなされた。(神戸からの学生2名を含む)8名でボラセン近くの民家からの廃棄物運搬作業。直ぐに終えることができ、ボラセンに帰還後、待機。次の依頼に向かう。おおよそ同じ場所での作業で、依頼者の方といろいろ話を伺いながら、これまた意外と作業は順調に済み、お昼前にボラセンに帰還。
熊本復興20160827-28 05ちょうどこのころ、雲行きが怪しくなってきた。昼休憩の時間で雨が降り出したため、早めに切り上げて熊本を後にすることに。予報通りにその後は大雨。少しゆっくり目の9時間を要して大阪へ帰阪。

9月から益城のボラセンは木金土のみの活動となるそうで、今後の支援については少し検討せねばならない。まだまだ心残りのある熊本の復興。可能なことを模索してまた機会があれば訪れたい。(HICO)