第一回 点訳技術講習会

平成15年1月9日(木)
点訳技術講習会(後期) 第一回 レポート

 前期終了時に行われた試験になんとか合格し、はれて本日から後期へ進むこととなった。
点字に関しては、無論これまでの復習をこの3ヶ月間で、繰り返し行っていくことになるのだが、これからは、パソコン点字をメインに学習することとなる。
  パソコン点字は、禁則.行末処理を自動で行ってくれるという安易さから、特に調べることなく先へ進むことが出来る利点はある。しかし、それは逆にずさんな処理を招いてしまう恐れがあるともいえる。今まで以上に心して、かからなくてはならない。前期でも、何度も言われていた注意事項の一つに、見直すことを重要視していかねばならない。普段、我々にもあることだが、パソコンは確実といった勘違いが、恐ろしい結果を導くことになる。そこには、いとも簡単に間違うことである。これから学習するパソコン点訳は、6点入力方式である。自分では、確実にキーを押したつもりでも、タイミングのずれや、その押し加減によるものなどで、うまく表記されないことも多く出てくる。例えば、”め(6点全てを押す)”と打ったつもりが、4の点が押されてなくて、”み”と表示される。確実に打つことが大変苦労しそうだ。

 パソコン点字には、仮名で打つものもあるそうだ。しかし、それを標準化していない点にも理由がある。なるほど、仮名で入力していければこれほど作業的に楽なものはないのであるが、そこには、表記できない記号や表現が山のようにあるので、そのキーを覚えるほうが苦労するそうだ。なるほど、点字に精通していこうとするものにとっては、そのあたりの当為知性が取れている方が、何かとよいとも感じれる。そのうち、完全なる変換機能を持ったソフトが開発されるまで、一途に6点点字にどっぷりいって見るのも良いだろう。パソコン点訳をしていくには、読む力をもっとつけていかなくては、打つことにもつながらないし、これからの講習において、読むことは最低基本的要素として、基準を高め、スピードも上げていかなくては、新しいことを覚えるに障害をきたすこととなる。
なるほど、想像していたパソコン点訳とはかけ離れ、基本的に点字に関する知識がないとまったく意味をなさないことが分かった。
  後期から、前期で使用していたテキストから、より内容の詰まった『点訳の手引き』が使われることになった。前もって、昨年末にネットで購入していた為、少し見ていたのだが、確かに内容は充実している。復習していくにはもってこいかもしれない。パソコンのキー操作は慣れていくこととして、その間に、より多くの復習に時間を充てていきたいと思う。
前期のおかげで、大筋の点字学習については理解できたので、後期は予復習が出来るよう、時間を配分し、何とかみなに遅れぬよう、習熟していきたいものだ。
次回に、そのテキストの講習運用表なるものを渡される。

 これからの三ヶ月あまりで、一冊の点字本を作れる講習をされるとのこと。何もこの期間で一冊作れるというものではない。そんなに簡単には進むものでもない。方法を学習していくのだ。たくさんのことを実習に近いかたちで進めていくこととなる。この講習会に参加されておられる方のほとんどが、春以降同図書館などですぐに実践に入るという。

(宿題)
*分かち書き 練習問題20問。墨字の文章を分かち書きせよ。
*読み間違いやすい漢字 ふりがなを付ける。

(つづいてよかったね、次回へつづく !! )